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2020.01.21

薬剤師採用にうってつけの採用手法「リファラル採用」を成功させる極意

MCS代表の岡本です。

近年耳にする機会が増えたリファラル採用。採用手法の中では比較的新しいものの、マッチングしやすい、適した人材を集めやすいなどの利点から、導入を検討する企業が増えています。

とはいえ、興味はあるがどうすればいいのかわからず、二の足を踏んでいる採用担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、薬剤師の採用手法の一つであるリファラル採用のメリットとデメリットから、気になるインセンティブ、さらにはジョイン精度をアップするためのコツなどを紹介します。

目次

  1. 薬剤師探しに向く「リファラル採用」ってどんなもの?
  2. リファラル採用のメリット
  3. リファラル採用で気をつけておきたいことは?
  4. 気になるインセンティブ(成功時のボーナス)事情は?
  5. リファラル採用を成功に近づけるコツ

1. 薬剤師探しに向く「リファラル採用」ってどんなもの?

リファラル(referral)というのはもともと「紹介」「推薦」「委託」などを意味する言葉です。その言葉の通り、従業員からの紹介や推薦によって行われる採用活動がリファラル採用です。

すでに働いている社員が紹介、推薦をするため、会社と人材のマッチングがしやすい利点があります。

中でも、資格職である薬剤師はリファラル採用に向いていると言えるでしょう。薬剤師になるためには薬科大や薬学部を卒業し、国家試験に合格する必要があります。ですので、薬剤師として働いている人材の友人知人の多くは薬剤師の資格を持っているということになります。大学時代の友人知人のほか、薬剤師会や学会などで薬剤師同士がつながる機会もあるでしょう。

つまり、人材紹介会社や求人広告などの不特定の母集団から薬剤師を探すよりも、自社で働く薬剤師のコミュニティを辿った方が、適した人材を効率良く探せるというわけです。

2. リファラル採用のメリット

それではここから、リファラル採用のメリットを具体的に挙げていきます。

社員からの紹介、推薦なのでマッチングしやすい

会社の雰囲気も、紹介予定の知人の特性も把握している社員が仲介者となるので、高いマッチング精度が期待できます。

定着率が高まる

紹介される人は、仲介となる社員から事前に会社の情報を仕入れられるので、ミスマッチが起こりにくいと言えます。実際に、他の方法で採用された人材よりも勤続年数が長くなる傾向にあります。

他の採用手法に比べ、コストを抑えられる

リファラル採用で発生するコストは企業によって異なりますが、一般的には人材紹介会社へ支払う手数料(成功報酬・フィー)や、求人媒体への掲載費と比べ、ローコストで済むことがほとんどです。

例えば、手数料30%の人材紹介会社を利用して理論年収400万円の人材を採用した場合、人材紹介会社に支払う手数料はざっくり120万円。一方、リファラル採用で、紹介した社員と紹介され入社した人に20万円ずつインセンティブを支払った場合の採用コストは40万円と、大きく差が出ます。

採用にかかる工数が抑えられる

人材紹介会社や広告代理店といった第三者を挟まず、自社のペースで採用活動ができるので、採用工数を簡略化することが可能になります。

転職市場に出てきていない人材が見つかるケースがある

人材紹介会社に登録してはいないものの、「より良い環境の職場があれば転職したい」と考えている層の人材にアプローチができます。

3. リファラル採用で気をつけておきたいことは?

メリットが多い一方で、注意したい点も。リファラル採用だからこそ、慎重に考えたい点をご紹介します。

縁故採用と混同されやすい

縁故採用とは、社員の血縁者など縁のある人が採用されることです。リファラル採用は、あくまで採用したい人物像やスキルなどに近しい人材を社員が紹介する採用活動を指しますが、縁故採用の場合は採用したい人材かどうかに関わらず、血縁などの関係が採用の理由になります。このあたりの認識があいまいな社員にとっては、私的な採用という印象を受けるかもしれません。

不採用になるケースを考え、消極的になることも

もし、自分が紹介した人が不採用になったら、その後のプライベートの付き合いが「ちょっと気まずくなるな」と、消極的になるパターンもあるでしょう。

似たような人材が集まってくるケースも

社員の友人知人を中心にリクルートするため、考え方や能力などが近しい人材が集まりやすいという側面もあります。それが好ましい場合もありますが、多様なタイプの人材を迎えたい企業にとってはデメリットとなる可能性も。

4. 気になるインセンティブ(成功時のボーナス)事情は?

採用コストが抑えられるというメリットで触れましたが、リファラル採用でかかるコストについて具体的にお話していきます。

まず採用コストのほとんどは、紹介した社員と紹介された人へのインセンティブとして発生します。そのほか食事代など採用活動にかかる交際費を支給するケースもあります。

インセンティブの設定は企業によって大きく異なります。「1人採用するごとに●万円」とシンプルな設定もあれば、「紹介した人材が入社後●ヶ月経過したら●万円」といった条件がつく場合もあります。そもそもインセンティブを設けていない企業もありますね。

設定額も企業によって幅がありますが、数万円〜30万円程度が相場です。インセンティブの設定額が高いほど紹介数が増えるように思えるかもしれませんが、逆に「お金が目的だと思われたくない」と紹介をためらう社員が出てくることも考えられます。

インセンティブは自由な設定がかなうので、かえって悩ましくもなりますが、社員の心情などバランスを測って金額や条件を設定していってください。

5. リファラル採用を成功に近づけるコツ

リファラル採用制度を導入した途端、「薬剤師がたくさん集まってきた!」、そんな状況になればうれしい限りですが実際はなかなか難しいものです。

どのようにしたら社員のモチベーションが上がり、リファラルが活性化されていくのか、いくつかのポイントをご紹介します。

会社の方針、目的をきちんと伝える

経営層や人事部といった本部からの情報が、ダイレクトに現場へ伝わらないケースって少なくないですよね。リファラルの制度をスタートさせるのであれば、その経緯や目的まで社員にわかりやすく周知することが重要。制度への理解が深まることで、社員の当事者意識が高まります。

社員とのコミュニケーション

休憩時間は社内の様子を知る良い機会です。正社員はもちろん、パートやアルバイトさんともランチに行ったり、雑談をしたりして、リファラルが起こりやすくなるよう土台づくりをしましょう。日々の小さなコミュニケーションの積み重ねが、リファラルを生む出します。

「紹介したくなる会社」に環境を整える

社員が魅力を感じていない会社に友人知人を紹介する可能性は低いでしょう。社員が安心して働ける制度や福利厚生になっているでしょうか。大きな改革には時間がかかるものですが、まずは雰囲気や人間関係といったソフト面に目を向けるだけでも、職場環境は変わってくるはずです。

リファラル採用と同時進行で、「紹介したくなる会社」づくりを目指していきましょう。

結果を急がず、中長期的な運用を

制度が浸透し、成果が出始めるまでにはある程度の時間がかかるものと考えましょう。例えば、最初の一年は様子見とし、状況を鑑みて制度をブラッシュアップしたり、アプローチを変えたりしながら、翌年、翌々年とリファラル採用の成功率を徐々にアップさせていきましょう。

まとめ

メリットが多く、身近に同業者が多い薬剤師にはうってつけとも言えるリファラル採用ですが、やみくもに「インセンティブを出すから誰か紹介してほしい」と社員に触れ回るだけでは、なかなか成果は上げられません。

まずは社員一人ひとりに「うちの会社、働きやすいから周りにも紹介したい」と思ってもらえることが大切です。リファラル採用の導入前に、社内環境や自社の魅力、また改善点などを今一度振り返ってみてはいかがでしょう。

この記事を書いた人

岡本泰充

岡本 泰充

薬剤師。スギ薬局グループに新卒1期生として入社し、現場の薬剤師業務に従事する傍ら、薬剤師の新卒採用責任者として採用活動に奔走。人事として関わったメディカルスタッフの数は、延べ数千名に上る。 2018年、前職でのメディカルスタッフ採用の知見を活用して人材サービスの提供を行う「株式会社MCS」を設立、現在に至る。

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