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2020.01.14

薬剤師を募集したい。人材紹介会社を介すとコストはどのくらい? メリット・デメリットは?

MCS代表の岡本です。

人手不足の問題が取りざたされるようになってから早数年。例に漏れず、薬剤師の人材確保が課題となっている薬局は少なくありません。

そんな中、あなたが突然、上司から採用担当者に任命されたら、まずどんなアクションを起こしますか? 求人広告や人材紹介会社の利用、自社サイト上での募集告知など思いつく方法はいくつかあっても、どこから手をつけたらよいか迷うかもしれません。

本記事では、薬剤師採用の強い味方である「人材紹介会社」にスポットを当て、コストやメリット、デメリットについてご紹介していきます。

目次

  1. そもそも、人材紹介会社とは?
  2. 人材紹介会社との契約から採用までの流れは?
  3. 人材紹介会社を利用すると、手数料はどのくらい?
  4. 人材紹介会社を利用するメリット
    • 薬剤師の採用事情がわかる
    • 自社の特徴、魅力、ポジションがわかる
    • 採用時のアピールポイントが明確になる
    • 初期費用がかからない
    • 採用担当者の負担を減らせる
    • マッチングしやすい
  5. 人材紹介会社を利用するデメリット
    • 手数料が高くつくケースがある
    • すぐに退職された場合でも100%返金されるとは限らない
    • 採用要件やエリアによっては人材が見つかりにくいことも

1. そもそも、人材紹介会社とは?

求人を行っている企業に、求職者を紹介するのが人材紹介会社です。幅広い業界・職種を網羅している大手紹介会社や、業種職種やエリアなどを限定して展開する中小の紹介会社などさまざまです。

紹介業務を営利目的で行う場合、厚生労働大臣による許可が必要となります。人材紹介会社のウェブサイト上や広告に記載された「許可番号」は厚労省の許可の証です。

求職者が人材紹介会社を利用する場合、登録料などの料金は発生しません。では、人材紹介会社の経営はどのようにして成り立っているのでしょうか。

それは、仲介が成約したときに求人を行った企業が支払う成功報酬です。成功報酬の目安は、採用した人材の年収の25〜35%としているところが多いでしょう。

2. 人材紹介会社との契約から採用までの流れは?

企業が人材紹介会社を利用する際、多くの場合は双方の間で契約書を交わします。ここには手数料(成功報酬・フィー)や支払いのタイミング、返還金、個人情報の取り扱いなどの規定が記されています。契約内容をきちんと確認し、不明点があればクリアにしたうえで契約を締結しましょう。

人材紹介会社と契約を結んだら、どんな人材が何人必要かといった求人依頼をします。人材紹介会社はより求人企業にマッチした人材を紹介します。そこで、面接などの選考を経て採用に向かう、というのが大まかな流れです。

この間に発生する、採用要件に合う人材の選考や面接日の調整、条件面のすり合わせや交渉、合否の連絡といった細かな業務は、基本的に人材紹介会社が担います。

3. 人材紹介会社を利用すると、手数料はどのくらい?

人材紹介会社の利用を検討するにあたり、やはり気になるのは手数料でしょう。

ほとんどの人材紹介会社は成功報酬型、つまり成約によって報酬が発生するシステムを採っています。裏返せば、どんなに人材を紹介されても採用につながらなければ費用は発生しないので、初期費用はかからないということになります。

成功報酬の相場の目安は、先にも触れましたが採用された人の理論年収の25〜35%ですが、専門職やエグゼクティブ職になると、40%を超えるケースもあります。薬剤師の場合は、30〜35%を相場としている会社がスタンダードです。

ちなみに「理論年収」とは、月次給与・所定外労働手当の12ヶ月分とボーナス、交通費以外の諸手当や一時金など合計した金額を指します。つまり、採用した人が1年間で得ると推定される収入が理論年収です。ボーナスに関しては入社すぐではそこまで多く出ないケースが一般的なので、平均的な社員の満額をベースに考えます。

理論年収に何が含まれるかの考え方には人材紹介会社によって差異があり、採用担当者にとっては戸惑うポイントになるかもしれません。請求書を見て、「想像以上に手数料がかかった」と後悔しないために、契約書をよく読み、担当者と細部まで話し合い、不明点や気がかりな点をクリアにしておくことが大切です。

手数料が発生するタイミングは、成功報酬型の場合、採用者の入社日を請求日とするところがほとんどです。こちらも人材紹介会社に確認しておきましょう。

4. 人材紹介会社を利用するメリット

人材紹介会社を利用する大きなメリットは、第三者の視点が入ることでさまざまな気づきが得られることです。具体的に見ていきましょう。

薬剤師の採用事情がわかる

多くの人材紹介会社は、登録者数、年齢、希望年収などのデータから市場の傾向やニーズを分析しています。今の薬剤師市場がどうなっているか情報を共有してもらうことで、より戦略的な採用プランが立てられるようになります。

自社の特徴、魅力、ポジションがわかる

自社の強みや魅力は、社員にとっては当たり前になってしまいやすく、見失いがちになる部分でもあります。取引先が多岐にわたる人材紹介会社の第三者的視点が入ることで、あらためて自社の特徴や魅力に気づくことができます。反対に課題や改善すべき点、業界内での自社のポジションなども知ることができるでしょう。

採用時のアピールポイントが明確になる

自社の特徴や魅力を“見える化”できれば、それがそのまま採用時のアピールポイントとなり、より発信しやすくなります。

上記のメリットをより多く享受するためには、人材紹介会社との関係づくりがカギとなります。そのためには、できる限り人材紹介会社へ足を運んで、自社の採用活動の熱意を伝えていきましょう。

人材紹介会社と良好な関係性が構築できれば、人材紹介会社の登録者向け説明会への参加の機会が与えられることもあります。登録者に、自社のことを知ってもらう=多くの求職者へのリーチにつながる。採用のチャンスが広がるというわけです。

初期費用がかからない

紙媒体やウェブ媒体に人材募集の広告を載せる場合、出稿時に費用が発生します。また、採用が確定するまで断続的に広告を打ち続けるとなると、そのぶんコストがかかります。

その点、人材紹介会社は採用、入社という目に見える結果が出るまでは費用がかからないため、採用できなかった場合のコストのリスクを負うことがありません。

採用担当者の負担を減らせる

自社で採用にかかるすべての業務を負うとなると、非常に多くの工数が発生します。面接日程の調整や合否の連絡などの業務を人材紹介会社が行うことで、採用担当者は面接、選考に専念できるでしょう。

マッチングしやすい

求人企業に合った人材を紹介会社側が選別、選定してくれるので、他の採用方法に比べてマッチングしやすいと言えるでしょう。

5. 人材紹介会社を利用するデメリット

手数料が高くつくケースがある

手数料は採用する人数毎にかかるため、採用者数が多いほど手数料もかさみます。また人材紹介会社によって理論年収の算出方法が異なる場合があり、確認が必要です。

すぐに退職された場合でも100%返金されるとは限らない

入社後すぐに自己都合で退職した場合、保証期間中であれば人材紹介会社に対し返金を求めることができますが、手数料が100%返ってくるとは限りません。人材会社によって規定が異なりますので、契約締結前に必ず確認しましょう。

採用要件やエリアによっては人材が見つかりにくいことも

採用要件をシビアに設定すると、ヒットする人材の数が少なくなります。また、そもそも登録者数が少ない地方の人材紹介会社の場合も、人材が見つかりにくいケースと言えるでしょう。

まとめ

例えば理論年収400万円の人材を手数料30%の人材紹介会社を介して採用したら、手数料はおよそ120万円。同じ条件で5人採用すると600万円になります。このコストをどのように捉えるか?

人材紹介会社を介することでスムーズな採用ができるのであれば、コストパフォーマンスが良いとの判断もできます。いつまでに何人採用したいのか、予算はどれくらいかといった採用計画と照らし合わせて考えてみるといいでしょう。

手数料のパーセンテージや理論年収に何が含まれるか、また退職された場合の返還金などは、人材紹介会社によって異なりますし、紹介会社の担当者との相性なども勘案したいところです。複数の会社と面談した上で、信頼できる人材紹介会社を見つけられると安心です。

この記事を書いた人

岡本泰充

岡本 泰充

薬剤師。スギ薬局グループに新卒1期生として入社し、現場の薬剤師業務に従事する傍ら、薬剤師の新卒採用責任者として採用活動に奔走。人事として関わったメディカルスタッフの数は、延べ数千名に上る。 2018年、前職でのメディカルスタッフ採用の知見を活用して人材サービスの提供を行う「株式会社MCS」を設立、現在に至る。

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